パラグライダーとは

パラグライダーとは、スカイスポーツの一種です。
セールプレーンやスカイダイビング、ハンググライダーなどいろんな飛ぶ道具がある中で、一番遅く誕生したもっとも手軽に空を楽しむことができる航空機の仲間です。高い丘や山から、助走をつけて飛び立ち、上昇気流を利用して滑空を楽しむスポーツです。
女性パラグライダーパイロット
1978年にフランスのスカイダイバーが、パラシュートで山から飛び出したのが起源とされています。もともとはとてもアドベンチャーな遊びだったわけですが、より飛ぶようになり、さらに安全にもなって、パラグライダーとして世界中に広まっていきました。日本にも1986年頃に紹介され、CMなどでも取り上げられたりしたことで爆発的に広まっていきました。

見た目はパラシュートと似たようなイメージがありますが、パラシュートとは違い、滑空ができます。一番大きな違いは、飛ぶ(滑空する)ものか降りる(降下する)ものかがポイントとなります。つまりパラシュートはとても高い位置から降りてきますが、パラグライダーはそれに比べて低い位置からのスタートとなります。うまくすれば、スタートポイントよりも高度を獲得して、さらに高い位置で飛び続けることができるのです。

スカイダイビングのパラシュートは安全に降下することが目的のために、滑空比も小さく作られています。ですから、かなり切り立った急斜面でなければテイクオフすることができないため、山から遠く離れて飛ぶこともできませんでした。初期の段階のパラグライダーは、スカイダイビング用のパラシュートを参考に作られていましたが、性格の異なる使い方から、独自に改良が加えられていきました。より長く、高く、そして遠くへ飛びたいというパイロットの願いにしたがって、パラグライダーはセーフプレーンやハンググライダーと同じ滑空機として進歩を続けます。はじめに3~4クラスであった滑空比は、今では10にも届くぐらいに機材のレベルアップが図られています。目安となる距離飛行記録も日本で100km以上、世界では300km以上の無着陸長距離飛行が行われています。

鳥取砂丘を飛ぶ男性パイロット)#show(091003_DSC06018s.jpg,aroundr,画像の説明

パラグライダーの材質は、空気の透過がないように、独特のコーティングが施されたポリエステルやナイロン等の特殊な化学繊維が生地として用いられています。翼の構造については、単純に布を縫い合わせただけものですから、空気取り入れ口(エアインテーク)から空気が流入して、膨らんだ形が翼の形となって、はじめて翼としての役割を果たします。これが他の航空機と大きくことなるポイントです。パイロットと翼をつないでいるものが、単にラインと呼ぶこともありますが、サスペンションラインです。このラインはとても強いダイニーマやアラミド繊維と呼ばれる素材からできています。また飛ぶ際に人が乗るところは、ハーネスと呼ばれる装備です。ハーネスもスカイダイビング用の立ち上がった姿勢のものから、長時間のフライトに耐えられるよう、座る姿勢に変わっていきました。おかげで初心者のパイロットでも、数時間のフライトが当たり前に快適に行えるようになりました。

※ 一人で飛行する場合、技術と知識が必要となるため、スクールやクラブに入り講習を受ける必要があります。天候の変化やさまざまな状況に対応できる経験に大きく左右されるスポーツですので、プロの指導者の下で安全に楽しんでいただければと思います。