三徳山三佛寺の投入堂

 三徳山三佛寺の投入堂(みとくさんさんぶつじのなげいれどう)は、鳥取砂丘から1時間前後、鳥取県のほぼ真ん中あたりの山奥、東伯郡三朝町三徳山(標高900m)にある国宝建造物です。およそ1000年も前に建てられたということですが、いまだにどうやって建てられたのか分かっていないそうです。

 投入れ堂の名前の由来は、お堂を三徳山のふもとで組み立てたのち役行者が法力にて投げ入れたということから来ており、切り立った断崖絶壁にコツゼンとお堂が建っている様子はあまりにも不可解な様子で、その伝説に信憑性を与えています。

 三佛寺は天台宗の仏教寺院です。開山は約700年頃に役行者が修行の場として開いたとされ、慈覚大師円仁により約850年頃に本尊釈迦如来、阿弥陀如来、大日如来の三仏が奉られたということです。麓には本堂と三院の輪光、正善、皆城が位置し、さらに山に向かって文殊堂、地蔵堂、納経堂と続いて、最後にあるのが投入堂です。

 投入堂をふもとから、備え付けの双眼鏡、あるいは肉眼にて眺めることができます。しかしながら、実際に自分の足でお堂まで行って確かめたい、拝観したいという方も多いです。ここは修験道の山なので以下のような手続きを踏みます。ちなみに投入堂の本堂のそばまでは行けますが中には入れません。

 まず悪天候時や一人での入山は禁止されています。また滑る靴では入ることができないので草鞋(ワラジ)を借りることができます。手袋や飲み物などもしっかり用意しておきましょう。入山料を支払って、三佛寺本堂の裏から入ります。かずら坂やクサリ坂などを通りながら投入堂を目指してを登り続けます。

 文殊堂や地蔵堂を越えてしばらく登り続けると、ここまで片道約1時間弱。やがて目の前に念願の投入堂が見えてきます。かなり身体が重たい状態ですが、苦労して登った甲斐もあって、神秘的な建造物の存在に心を打たれて一瞬立ち尽くしてしまうかも知れません。

 投げ入れ堂一帯の三佛寺を含めた三徳山は、豊かな自然に囲まれ、新緑の季節の緑のみずみずしさや、紅葉の季節の鮮やかなど美しい景勝地で知られ、史跡名勝にも指定されています。

【住所】東伯郡三朝町三徳
【電話】0858-43-2666(三徳山三佛寺)
【料金】大人600円/小人300円
【時間】8:00~15:00
【期間】4月~11月